悩んでつらい思いをしている全ての人へ

「ホリディ」はお勧めの映画です。

恋愛映画ではあるけど、ケイト・ウィンスレット演じるアイリスは、元彼に利用されていることを判っていながらも未練があり、その状況から抜け出せなく苦しみもがいています。そんな彼女が、キャメロン・ディアス演じるアマンダと家を交換して、それぞれがホリディを過ごし、その過程で本来の自分と本当に望んでいたものを取り戻す話です。

 失恋で大きな傷を負ったアイリスの苦悩には、恋愛に限らず人生においての挫折に当てはまるように感じます。特に、ホリディ先で出会った相手に、胸の内を明かすセリフには、自分の胸の中にある傷についての話ととらえると、とても納得がいき勇気づけられるのです。

「こんな時は自分がちっぽけに思えて、心がきしんでズキズキ痛むのよ。

 髪型を変えてもジムで汗を流しても、女友達とワインを飲んでもダメ

 毎晩自分の何が悪かったのか思いをめぐらせる

 一瞬でも幸せだと思った自分を哀れむ 

 彼が戻るかもしれないと心の片隅で期待する

 でもいつか長い苦悩も終わる

 新しい場所で 大切な人と出会えるわ

 砕けた心は元通りになる

 涙の日々 虚しく過ぎった この数年間 忘れられるわ」

もちろんアイリスがここまで話せるようになるのには、滞在先で新しい発見と経験があったからです。その流れを踏まえてこのシーンを見ると、アイリスと一緒に自分も心の苦悩から解放される気になります。

 よく言われる「時間が解決する」ということかもしれないけど、そこに至るまでには新しい経験が必要で不可欠なのかもしれません。辛いから苦しいからと言って、ジッとしていてはいけない、自分から動かなくては、そんな勇気を貰えました。

 別に恋愛でなくても、今悩んでいて辛い人、なぜか上手くいかず苦しい思いをしている人、気分転換に「ホリディ」を見て欲しい、きっと前向きな気持ちへの変化を体感できるはずです!